<オンジョン妄想小説>Lonely5(再アップ)

Lonely5

旅人ジンギ×屋敷の主ジョンヒョン
長編
シリアス

続きもの

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5

携帯の充電器を手に入れた後は洋服屋を数件周り、

ジンギは両手いっぱいになるほどの袋を持って歩く。

ジョンヒョンは初めての買い物に積極的で、

次から次へとジンギに服を着せては買い取っていった。

「ジョンヒョン・・・ちょっと買いすぎじゃない・・?」

「そう?

ジンギヒョンなんでも似合うから楽しくなっちゃって・・・」

「買い物楽しい?」

「・・・うんっ

楽しい・・・っ」

「なら良かった。でも今日はもう持てないから」

「あ・・そうだよね。

ごめん。僕も持つ・・・・」

ジョンヒョンが手を伸ばすも、

ジンギが逆に手を後ろにまわし、荷物を遠ざける。

「いや大丈夫だけど・・・

今日はもう持てないからまた来よう?

買い物」

「・・・また・・・?」

「うん。また」

「・・・・うん」

この楽しい時間を次も持つことが出来るのかと思えば、

身体の奥がポッと暖かくなるような気持ちになった。

ジンギヒョンはいつまで・・・あの家に居てくれるのかな・・。

どこの誰かもわからない。

ただ通りすがりの旅人。

分かっているのに。

ジンギの自分に向けられる笑顔が

特別のような気がしてしまって。

「じゃあラーメン食べにいこう。お腹ぺこぺこ」

「そうだ!ラーメン!食べたい」

ジンギが寂しい方向へ行こうとしていた

ジョンヒョンの感情を引き戻す。

「帰りにインスタントラーメンも買っていこうか」

「うんっ!また作ってくれるの?」

「インスタントラーメンくらいいくらでも作ってあげるよ」

ジンギヒョンの言葉は太陽みたいな気持ちを僕にくれる・・・。

ジョンヒョンは慣れない温かさに戸惑いつつも

嬉しさが込みあがっていた。

初めてお店で食べたラーメンは本当に美味しくて、

その後もはしゃいでアイスクリーム屋を見つけると

ジンギに買い方を尋ねてコーンのアイスを食いらげた。

すっかり暗くなってから屋敷に着くと

ジョンヒョンの顔を見たジンギは焦っておでこに手を当てる。

「・・・ん?なに・・・」

「熱い。顔赤いと思ったら・・・熱あるよ」

確かに帰りのタクシーの中で身体が熱いとは感じていた。

歩き回って体温が上がったのかと思っていた。

「寝ないとダメだね。ちょっとはしゃぎすぎたかな」

「ごめん・・なさ・・」

「謝らなくていいよ。むしろ僕が連れ出したんだから」

自覚すると急に身体が重く感じる。

力が抜ける感覚があって、

おでこに手を当てられたままジンギの胸に持たれかかった。

ジンギの手はひんやりとしていて気持ちいい。

「ジンギヒョンの手・・きもちいい・・・」

「冷たいからかな」

「・・・うん。つめたいから・・・」

他人の体温をこんなに近く感じたのも初めてだった。

けれど意識が朦朧としていてそんなことも分かってはいなかった。

ジンギに抱えられ部屋まで運ばれベッドに寝かされる。

「寒くない・・・?」

「ん・・・ない・・・あつ・・い・・・」

「上掛けとったらダメだよ。

・・・熱高いのかな・・・」

ジンギが濡れタオルを持ってこようとその場を離れようとしたとき、

ジョンヒョンの手が咄嗟に動いた。

「・・どこ・・いくの・・・?」

「タオル取りに。すぐ戻ってくる・・」

「・・・いらない・・・っ・・・」

離れかけていたジンギの手を取り握る。

「でも・・・・・・・・・」

「おねがい・・・ここにいて・・・」

ポロポロと、ジョンヒョンの頬を涙が零れた。

「タオル取りにいくだけだよ。

おでこ冷やしたほうがいいと思って」

「・・・いらない・・・なんにも・・・いらないから・・・」

「・・・・うん」

「・・・・・そばに・・・いて・・・・・」

「ジョンヒョナ。傍にいるよ。」

「・・・じん・・ぎ・・ひょん・・・ここにいて・・・」

「ここにいるよ。安心して眠って。」

ジョンヒョンの手をジンギが握り返し、反対の手で涙を拭われる。

その心地よさにジョンヒョンは意識を手放していったー。

・・・6につづく・・・

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